このトピックでは、Server Migration Center (SMC) を使用してオペレーティングシステムを移行するときに報告される「YUM/DNFリポジトリが複数回定義された」エラーメッセージの原因について説明します。 このトピックでは、エラーを解決する方法についても説明します。
問題の説明
オペレーティングシステムの移行中に、「A YUM/DNFリポジトリが複数回定義されました」というエラーメッセージが報告されます。
原因
Yellowdog Updater, Modified (YUM) リポジトリの構成ファイルには、重複するリポジトリ識別子が含まれています。 これにより、オペレーティングシステムの移行ジョブが失敗する可能性があります。
解決策
移行するオペレーティングシステムのElastic Compute Service (ECS) インスタンスに接続します。 詳細については、「パスワードまたはキーを使用したLinuxインスタンスへの接続」をご参照ください。
次のコマンドを実行して、YUMリポジトリの構成ファイル内のリポジトリ識別子を表示します。
grep "\[base\]" /etc/yum.repos.d/*.repo grep "\[extras\]" /etc/yum.repos.d/*.repo grep "\[updates\]" /etc/yum.repos.d/*.repo
以下の情報は、応答の例を提供する。 この例では、
/etc/yum.repos.d/CentOS-7.repo
ファイルと/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
ファイルに定義されているリポジトリの識別子 [base] は同じです。[root@test ~]# grep "\[base\]" /etc/yum.repos.d/*.repo /etc/yum.repos.d/CentOS-7.repo:[base] /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo:[base] [root@test ~]# grep "\[extras\]" /etc/yum.repos.d/*.repo /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo:[extras] [root@test ~]# grep "\[updates\]" /etc/yum.repos.d/*.repo /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo:[updates]
の重複する識別子を変更します。
/etc/yum.repo.d/
ディレクトリにあるリポジトリ構成ファイル。 各リポジトリに一意の識別子があることを確認します。この例では、
/etc/yum.repos.d/CentOS-7.repo
ファイルまたは/etc/yum.repos.d/CentOS-base. repo
ファイルの識別子 [Base] を別の名前に変更できます。 実際の状況では、[extras] や [updates] などの他の識別子も複数のリポジトリに設定されている場合、重複する識別子を変更して、各リポジトリが一意の識別子を持つようにする必要があります。エラーが解決したら、SMCクライアントを実行し、移行ジョブを再試行します。 詳細については、「SMCクライアントの実行」をご参照ください。