すべてのプロダクト
Search
ドキュメントセンター

Server Load Balancer:NLB の課金ルール

最終更新日:Nov 11, 2024

Network Load Balancer (NLB) では、従量課金方式をサポートしています。 このトピックでは、NLBの課金項目と課金ルールについて説明します。

課金ルール

項目

説明

課金ルール

従量課金方式では、リソースに対する料金を支払う前にリソースを使用できます。 各請求サイクルの終了後に請求書が生成され、料金が差し引かれます。

課金サイクルと請求書の生成時刻

  • NLB インスタンスとLoad Balancer Capacity Unit (LCU) は、1 時間ごとに課金されます。 リソースの使用量に基づいて課金されます。 ほとんどの場合、請求書は課金サイクルの終了後、1 時間で生成されます。 請求書が生成される時刻は、システムによって決定されます。

  • インターネットに接続された NLBインスタンスでは Elastic IP アドレス (EIP) を使用してインターネット経由のサービスが提供されます。 インターネットに接続された ALB インスタンスを使用している場合のみ、インターネットデータ転送料金が課金されます。 課金サイクル、料金の引き落とし時刻、および請求書の生成時刻は、NLB インスタンスに関連付けられた従量課金 EIP によって決定されます。 詳細については、「EIP の課金」をご参照ください。

NLB の課金項目

NLB では、インスタンス料金、LCU 料金、インターネットデータ転送料金が課金されます。

ネットワークタイプ

インスタンス料金

LCU 料金

インターネットデータ転送料金

インターネットに接続

課金対象

課金対象

課金対象

内部ネットワークに接続

課金対象

課金対象

課金対象外

説明

2023 年 10 月 1 日より、NLB インスタンスに対してインスタンス料金が課金されます。

インスタンス料金

NLB インスタンスの料金は 1 時間ごとに課金されます。 課金サイクルは 1 時間です。 課金サイクル内の使用期間が 1 時間未満の場合、使用期間は 1 時間に切り上げられます。 使用期間とは、NLB インスタンスが作成されてからリリースされるまでの期間を指します。

インスタンス料金 = インスタンス単価 (USD / 時) × 使用期間 (時間)

下表に示す料金は参考情報です。 購入ページに示される実際の料金が優先されます。

課金項目

インスタンスの単価 (USD / 時)

インスタンス料金

0.02

説明

2023 年 10 月 1 日より、NLB インスタンスに対してインスタンス料金が課金されます。

LCU 料金

LCU は、NLB インスタンスによって消費されるリソースの課金に使用される最小単位です。

LCU 使用量の計算

NLB では、LCU 料金が 1 時間ごとに課金されます。 課金サイクルは 1 時間です。 課金サイクル内の使用期間が 1 時間未満の場合、使用期間は 1 時間に切り上げられます。

1 時間あたりの LCU 料金  = LCU の単価 (USD / LCU) × 1 時間あたりに消費された LCU 数

1 時間あたりに消費された LCU 数 = 新規接続の LCU 、同時接続の LCU 数、データ転送の LCU 数のうちで最も大きい値

単一の LCU のパフォーマンスメトリクスは、NLB リスナーのプロトコルによって変わります。

  • TCP リスナー

    メトリック

    説明

    単位

    LCU 係数

    1 時間あたりの消費 LCU 数の計算方法

    新規接続数

    1 秒あたりに処理された新規 TCP 接続の数。

    800

    課金サイクル内のすべての CPS 値が収集され、最大 CPS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CPS 値 / LCU 係数

    同時接続数 (CONNS)

    1 分あたりの同時 TCP 接続数。

    100,000

    課金サイクル内のすべての CONNS 値が収集され、最大の CONNS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CONNS 値 / LCU 係数

    データ転送量

    NLB によって処理された TCP 経由のデータ転送量。 (単位:GB)

    時間

    1 GB

    課金サイクル内の TCP 経由の総データ転送量を LCU 係数で除算することにより、LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 総データ転送量 / LCU 係数
  • UDP リスナー

    メトリック

    説明

    単位

    LCU 係数

    1 時間あたりの消費 LCU 数の計算方法

    新規接続数

    1 秒あたりに処理された新規 UDP 接続の数。

    400

    課金サイクル内のすべての CPS 値が収集され、最大 CPS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CPS 値 / LCU 係数

    CONNS 数

    1 分あたりの同時 UDP 接続数。

    50,000

    課金サイクル内のすべての CONNS 値が収集され、最大の CONNS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CONNS 値 / LCU 係数

    データ転送量

    NLB によって処理された UDP 経由のデータ転送量。 (単位:GB)

    時間

    1 GB

    課金サイクル内の UDP 経由の総データ転送量を LCU 係数で除算することにより、LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 総データ転送量 / LCU 係数
  • TCP/SSLリスナー

    メトリック

    説明

    単位

    LCU 係数

    1 時間あたりの消費 LCU 数の計算方法

    新規接続数

    1 秒あたりに処理された、新規 SSL/TCP 接続の数。

    50

    課金サイクル内のすべての CPS 値が収集され、最大 CPS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CPS 値 / LCU 係数

    CONNS 数

    1 分あたりの同時 SSL/TCP 接続数。

    3,000

    課金サイクル内のすべての CONNS 値が収集され、最大の CONNS 値を LCU 係数で除算することにより LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 最大 CONNS 値 / LCU 係数

    データ転送量

    NLB によって処理された TCP/SSL 経由のデータ転送量。 (単位:GB)

    時間

    1 GB

    課金サイクル内の SSL over TCP 経由のデータ転送の総量を LCU 係数で除算することによてい、LCU 数が計算されます。 LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

    LCU 数 = 総データ転送量 / LCU 係数

NLB リスナーが 1 時間あたりに消費した LCU 数は、支配的なメトリックに基づいて計算されます。 NLB インスタンスの LCU 料金は、リスナーの LCU 料金の合計です。

LCU の単価

NLB インスタンスの 1 時間ごとのメトリクスが LCU に変換され、実際の使用量に基づいて 1 時間ごとの LCU 消費量が計算されます。 LCU 消費量の精度は 0.000001 LCU です。 たとえば、1 時間に 0.1 LCUを消費した場合、その時間の LCU 料金は、0.1 × 0.005 = USD 0.0005 と計算されます。

下表に示す料金は参考情報です。 購入ページに示された実際の料金が優先されます。

課金項目

LCU の単価 (USD / 時)

LCU

0.005

LCU の課金の例

Alice は、2022 年 11 月 2 日 08:10:00 (UTC+8) に中国 (杭州) リージョンで LCU 課金の NLBインスタンスを作成し、NLB インスタンスに対して TCP および UDP リスナーを設定しました。 Alice は、2022 年 11 月 2 日 08:50:00 (UTC+8) にこの NLB インスタンスをリリースしました。 下表に、最大 CPS 値、最大 CONNS 値、および 08:10:00 (UTC+8) ~ 08:50:00 (UTC+8) の NLB インスタンスのデータ転送量の合計を示します。

メトリック

TCP

UDP

1 秒あたりの CPS

期間内の最大 CPS 値は 4,000 でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

4,000 / 800 = 5.0

期間内の最大 CPS 値は 2,000 でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

2,000 / 400 = 5.0

1 分あたりの CONNS 値

期間内の最大 CONNS 値は 720,000 でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

720,000 / 100,000 = 7.2

期間内の最大の CONNS 値は 420,000 でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

420,000 / 50,000 = 8.4

1 時間あたりのデータ転送量

1 時間に NLB によって処理された TCP 経由のデータ転送量は 10 GB でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

10 / 1 = 10.0

1 時間に NLB によって処理された UDP 経由のデータ転送量は 8 GB でした。

LCU 数は、以下の式を使用して計算されます。

8 / 1 = 8.0

この例では、TCP リスナーが最大の LCU 数を消費したメトリックはデータ転送量 (10.0 LCU) で、UDP リスナーが最大の LCU 数を消費したメトリックは同時接続数 (8.4 LCU) です。

TCP リスナーに対する 1 時間あたりの LCU 料金 = USD 0.005 × 10.0 = USD 0.05
UDP リスナーに対する 1 時間あたりの LCU 料金 = USD 0.005 × 8.4 = USD 0.042
 NLB インスタンスに対する 1 時間あたりの LCU 料金 = TCP リスナーに対する 1 時間あたりの LCU 料金 + UDP リスナーに対する 1 時間あたりの LCU 料金 = USD 0.05 + USD 0.042 = USD 0.092

LCU 消費量の見積もり

NLB LCU 見積計算ツール を使って NLB の LCU 消費量を推定できます。

インターネットデータ転送料金

内部ネットワークに接続された NLB インスタンスを使用している場合、インターネットデータ転送料金は課金されません。 インターネットに接続された NLB インスタンスを使用している場合にのみ、インターネットデータ転送料金が課金されます。 インターネットに接続された NLB インスタンスでは、EIP を使用してインターネット経由のサービスが提供されます。 NLB では、EIP のインスタンス料金と帯域幅またはデータ転送料金が課金されます。 詳細については、「従量課金」をご参照ください 。