Simple Log Serviceは、カスタムリソースを作成できるCustomResourceDefinitions (CRD) を定義します。 CustomResource (CR) を作成してLogtail構成を作成できます。 CRDの詳細については、「CustomResourceDefinitionsによるKubernetes APIの拡張」をご参照ください。 このトピックでは、Simple Log Serviceで定義されているAliyunPipelineConfig CRDとAliyunLogConfig CRDの機能と違いについて説明します。
背景情報
CRDは、カスタムリソースを作成できるKubernetes APIオブジェクトです。 詳細については、「CustomResourceDefinitionsによるKubernetes APIの拡張」をご参照ください。 CRDを使用してネイティブKubernetes APIを拡張し、特定のシナリオの要件を満たすことができます。 CRDからCRを作成できます。
シンプルなLog Service定義のCRDを使用すると、CRsを使用してLogtail設定を管理できます。 Kubernetesクラスターに接続し、Kubernetes関連の認証を完了する必要があります。 次に、YAML構成ファイルをkube-apiserverコンポーネントに送信して、Logtail構成を定義するCRを作成できます。
CRを使用してLogtail設定を作成し、Simple Log ServiceコンソールでLogtail設定を変更した場合、変更はCRと同期されません。 CRを使用して作成されたLogtail設定を変更する場合は、CRを変更する必要があります。 Logtail設定の不整合が発生する可能性があるため、Simple Log Serviceコンソールで設定を変更しないでください。
CRD
クラウドネイティブモードでのLogtail設定管理を容易にするために、Simple Log ServiceはAliyunPipelineConfigとAliyunLogConfigの2つのCRDを定義しています。次の表に、CRDの機能と違いを示します。
AliyunPipelineConfigを使用するには、logtailコンポーネントのバージョンが0.5.1以降である必要があります。
CRD | AliyunPipelineConfig (推奨) | AliyunLogConfig |
ApiGroup | telemetry.alibabacloud.com/v1alpha1 | log.alibabacloud.com/v1alpha1 |
CRDリソース名 | ClusterAliyunPipelineConfig | AliyunLogConfig |
スコープ | クラスター | 名前空間 |
Logtailの設定形式 | ||
クロスリージョン機能 | 対応 | 対応 |
クロスアカウント機能 | 対応 | 対応 |
Webhook関連のパラメーターの検証 | 対応 | 非対応 |
設定の競合検出 | 対応 | 非対応 |
設定の難しさ | 比較的低い | 比較的高い |
Observabilityコンフィギュレーション | ステータスフィールドには、エラーの詳細、更新時刻、以前に適用されたLogtail設定、および以前に適用されたLogtail設定の時点が含まれます。 | ステータスフィールドには、エラーコードとエラーメッセージが含まれます。 |