オブジェクトストレージサービス (OSS) は、従来のファイルシステムでオブジェクトを格納するために使用されていた階層構造の代わりに、フラット構造を使用します。 OSS内のすべてのデータはオブジェクトとしてバケットに保存されます。 オブジェクトは、OSSのデータストレージの基本単位です。 OSSはキー (名前) を使用してオブジェクトを一意に識別します。
命名規則
オブジェクトの名前は、次の規則に準拠している必要があります。
名前はUTF-8でエンコードする必要があります。
名前の長さは 1 から 1,023 バイトにする必要があります。
プレフィックスの先頭をスラッシュ (/) またはバックスラッシュ (\) にすることはできません。
名前は大文字と小文字を区別します。
命名ガイドライン
次のガイドラインに基づいてオブジェクトに名前を付けることを推奨します。
意味のある名前を使用します。 オブジェクトの名前は、オブジェクトの内容と目的を反映する必要があります。 見つけやすく理解しやすいはずです。 たとえば、ファイル名、日付、ユーザーIDなどの情報をオブジェクトの名前として使用できます。
一意の名前を使用します。 オブジェクトの名前は、名前の競合を防ぐためにグローバルに一意である必要があります。 乱数やUUIDなどの情報をオブジェクトの名前に含めて、名前が一意であることを確認できます。
プレフィックスを使用してデータを整理します。 プレフィックスはオブジェクト名の一部であり、オブジェクトの階層を作成するために使用できます。 たとえば、日付、ユーザーID、地域などの情報をプレフィックスとして使用して、データをより適切に整理および管理できます。
例
オブジェクトのキーは、オブジェクトが格納されている場所に基づいて異なります。 次の表に、バケットの異なる場所に格納されている2つのオブジェクトのキーを示します。
オブジェクト | キー |
exampleobject.txtという名前のオブジェクトで、examplebucketという名前のバケットのルートディレクトリに格納されています。 | exampleobject.txt |
exampleobject.jpgという名前のオブジェクトで、examplebucketという名前のバケットのルートディレクトリ内のdestdirディレクトリに格納されています。 | destdir/exampleobject.jpg |